日々気まぐれにつらつらと
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色々と目を逸らしたくなる現実・・・
もう、いやだ・・・
課題が・・・!(またそれか
そういうわけで、今日も今日とて現実逃避・・・
もう、いやだ・・・
課題が・・・!(またそれか
そういうわけで、今日も今日とて現実逃避・・・
いつまでも、いつまでも見えているかのように。
「行くぞ」
「はい」
祈るように、願うように。
ただひたすら、無事を……。
長く、密かに妹のように思っていた少女が、紫州を立った。
こっそり見送りに来ると、養い親がそこにはいた。
同じように出立する馬車を見送り、そして自分たちもその場を立つ。
どうか無事でありますように……。
少女のこともそうだ。
けれどもそれ以上に、想う人がいる。
(静蘭……)
強い。
とても強い人だ。
けれども、力の強さだけが強さだけではない。
いつものように仕事場に戻らない養い親が、忽然とどこかに消えていた。
とても尊敬できる人だが、それだけはため息を禁じえない。
「おい」
後ろから声がかけられる。
迷った末の偶然なのか、それとも意図してここに来られたのか。
(後者はありえない、か……)
「絳義兄様」
「ここではお前の上司だぞ」
呼び方を嗜める義兄に、クスリと笑う。
「そうおっしゃられる割には、公の顔をしておりませんね」
「――お前は相変わらず俺―ひと―の表情を読むのが上手いな」
「義兄様とは長い付き合いなので」
ニコリと笑う。
そう、それこそ親友などと称している、あの藍家のものより、格段に長い時間を共に過ごしてきた。
勉学も共に習い、絳攸が国試に受かった後も絳攸に師事し、
それ以外のことでも多くのことを共に為してきた。
絳攸の表情を読むことなら、それこそ黎深よりも長けている。
それだけは誰にも譲れない。
けれども今一番心に気にかかるのは……。
「無事、帰ってくる」
「はい……」
遠い地へ。
茶州へ思いを馳せて。
結局思いを伝えることはできなかったけれど。
帰ってきた暁にはどうか。
(あなたに想いが伝えられますように……)
今はただ、勇気蓄えて……。
「行くぞ」
「はい」
祈るように、願うように。
ただひたすら、無事を……。
長く、密かに妹のように思っていた少女が、紫州を立った。
こっそり見送りに来ると、養い親がそこにはいた。
同じように出立する馬車を見送り、そして自分たちもその場を立つ。
どうか無事でありますように……。
少女のこともそうだ。
けれどもそれ以上に、想う人がいる。
(静蘭……)
強い。
とても強い人だ。
けれども、力の強さだけが強さだけではない。
いつものように仕事場に戻らない養い親が、忽然とどこかに消えていた。
とても尊敬できる人だが、それだけはため息を禁じえない。
「おい」
後ろから声がかけられる。
迷った末の偶然なのか、それとも意図してここに来られたのか。
(後者はありえない、か……)
「絳義兄様」
「ここではお前の上司だぞ」
呼び方を嗜める義兄に、クスリと笑う。
「そうおっしゃられる割には、公の顔をしておりませんね」
「――お前は相変わらず俺―ひと―の表情を読むのが上手いな」
「義兄様とは長い付き合いなので」
ニコリと笑う。
そう、それこそ親友などと称している、あの藍家のものより、格段に長い時間を共に過ごしてきた。
勉学も共に習い、絳攸が国試に受かった後も絳攸に師事し、
それ以外のことでも多くのことを共に為してきた。
絳攸の表情を読むことなら、それこそ黎深よりも長けている。
それだけは誰にも譲れない。
けれども今一番心に気にかかるのは……。
「無事、帰ってくる」
「はい……」
遠い地へ。
茶州へ思いを馳せて。
結局思いを伝えることはできなかったけれど。
帰ってきた暁にはどうか。
(あなたに想いが伝えられますように……)
今はただ、勇気蓄えて……。
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