日々気まぐれにつらつらと
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ホントだったら今頃2000hitをふよふよ書いてるとこだと思ったのにorz
ちまちま長編の続きを書いております
そして息抜きの息抜き(ヲイ
ちまちま長編の続きを書いております
そして息抜きの息抜き(ヲイ
砂っぽい空気が頬を撫でる。
こんな変な感じ、むこうじゃ味わえない。
いや、世界のどっかに行ったら分かるんだろうけど、ともかく私の住んでるところじゃ絶対味わえないってこと。
「きちゃったんだなぁ」
異世界へ来ると、たいがいそんなことを思う。
過去や未来じゃない。縦軸じゃなくて横軸。
if、もしもの世界。
「で、またなんで兄さんまでついてくるわけですか」
今採用試験のために勉強してる真っ最中じゃなかったんですか?
「そんなの雪ちゃん優先に決まってるでショ!」
「帰る頃には全部忘れてても知りませんからね」
忘れてたってもう一回勉強しなおせば楽に通るだろうほど彼が優秀なのは知っているが。
なんでも自分のために投げ出そうとする彼にはいつだって腹が立つから。
嫌味のひとつでも言いたくなる。
「それにしても、まさかこんな裏技があったなんて」
「あぁ、異世界の人を伴えば、案内人作る必要ないんだネ」
ちょっと不安なのは帰り道。
ちゃんと帰れるんだろうか。
「ま、来ちゃったからには帰る方法探すしかどうしようもないけど」
「――雪ちゃん大人になったネェ。
前まではこんな事態に陥ったらテンパってたのに」
「いつまでたっても変わらない涙雨兄さんよりは、確実に成長していってるつもりですよ」
「雪ちゃん酷いっ」
「そのセリフも聞き飽きました。
もっと別の捻り出してください」
「えー、だってこれ以上辛辣なセリフ雪ちゃんに言えないワっ」
「いっそ黙って」
「ガーンっ!」
これから一仕事こなすっていうのに、いつまでたっても暢気な人だ。
……ちょっと待って、仕事?
「そういえば、対象もいないのに私たちここで何すればいいんだ……?」
「あ」
「あ、って……」
成仏させる人もいないのに、ここに来た意味ってあるのかな。
いや、ない。
「――ま、いっか」
「そーそー、なるようになるヨ」
私はもしかして成長してるのではなく、このどうしようもない兄の脳天気さがうつったのではないだろうか。
……そんなのイヤ過ぎる。
「ちょっと、何か失礼なこと考えてたでショっ!」
「あなたにたいして敬意を払った覚えは一度たりともありません」
「酷いっ」
ま、いっか。
来たいと思ったから来たって別段誰かに文句言われるわけでなし。
たまには気の済むまでいたっていいでしょ。
「観光地には、向かなさそうだけどね」
事前情報としては、昔の中国みたいなもんだって聞いた。
ま、日本みたいなところはそうそうないだろうけどね。
といっても、今じゃ皆保険問題多発だしなぁ。
「なんとかしますか」
とりあえず宛てはある。
やれることをしよう。
こんな変な感じ、むこうじゃ味わえない。
いや、世界のどっかに行ったら分かるんだろうけど、ともかく私の住んでるところじゃ絶対味わえないってこと。
「きちゃったんだなぁ」
異世界へ来ると、たいがいそんなことを思う。
過去や未来じゃない。縦軸じゃなくて横軸。
if、もしもの世界。
「で、またなんで兄さんまでついてくるわけですか」
今採用試験のために勉強してる真っ最中じゃなかったんですか?
「そんなの雪ちゃん優先に決まってるでショ!」
「帰る頃には全部忘れてても知りませんからね」
忘れてたってもう一回勉強しなおせば楽に通るだろうほど彼が優秀なのは知っているが。
なんでも自分のために投げ出そうとする彼にはいつだって腹が立つから。
嫌味のひとつでも言いたくなる。
「それにしても、まさかこんな裏技があったなんて」
「あぁ、異世界の人を伴えば、案内人作る必要ないんだネ」
ちょっと不安なのは帰り道。
ちゃんと帰れるんだろうか。
「ま、来ちゃったからには帰る方法探すしかどうしようもないけど」
「――雪ちゃん大人になったネェ。
前まではこんな事態に陥ったらテンパってたのに」
「いつまでたっても変わらない涙雨兄さんよりは、確実に成長していってるつもりですよ」
「雪ちゃん酷いっ」
「そのセリフも聞き飽きました。
もっと別の捻り出してください」
「えー、だってこれ以上辛辣なセリフ雪ちゃんに言えないワっ」
「いっそ黙って」
「ガーンっ!」
これから一仕事こなすっていうのに、いつまでたっても暢気な人だ。
……ちょっと待って、仕事?
「そういえば、対象もいないのに私たちここで何すればいいんだ……?」
「あ」
「あ、って……」
成仏させる人もいないのに、ここに来た意味ってあるのかな。
いや、ない。
「――ま、いっか」
「そーそー、なるようになるヨ」
私はもしかして成長してるのではなく、このどうしようもない兄の脳天気さがうつったのではないだろうか。
……そんなのイヤ過ぎる。
「ちょっと、何か失礼なこと考えてたでショっ!」
「あなたにたいして敬意を払った覚えは一度たりともありません」
「酷いっ」
ま、いっか。
来たいと思ったから来たって別段誰かに文句言われるわけでなし。
たまには気の済むまでいたっていいでしょ。
「観光地には、向かなさそうだけどね」
事前情報としては、昔の中国みたいなもんだって聞いた。
ま、日本みたいなところはそうそうないだろうけどね。
といっても、今じゃ皆保険問題多発だしなぁ。
「なんとかしますか」
とりあえず宛てはある。
やれることをしよう。
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